2026年9月15–20日、ドイツ・ハノーファー。IAA Transportationは「商用車の展示会」と呼ばれますが、そこで動いているのは物流のコスト構造、都市の交通と環境、エネルギーの行き先——つまり、クルマを作らない会社の事業環境です。定点観測18年のアナリストと現地を歩く視察ツアーと、行けない方のための報告セミナー——2つの募集のご案内です。
トラック・バス・バン、そしてそれを支える部品・エネルギー・ソフトウェアの作り手が、2年に一度ハノーファーに集まります。出展1,400社・来場13万人規模(過去開催実績)。商用車OEMとTier1サプライヤーに加え、EVの新興メーカーやスタートアップが顔をそろえる、欧州最大の商用車展示会です。
市販車のモーターショーと決定的に違うのは、展示が「クルマ単体」で終わらないこと。物流やMaaSといったサービス、脱炭素や水素といったエネルギー、都市インフラ——商用車は社会の仕組みと直結しているため、会場を歩くと産業の構造変化そのものが見えます。2026年のテーマは「We Deliver」。輸送と物流の脱炭素を、誰がどの技術で実現するのかが問われる回になります。
広大な会場で何を見るべきか。毎年欧州の主要展示会を歩いている目で、今回の論点を5つに絞りました。ツアーではこの論点を軸に会場を歩き、セミナーではこの論点に「現地で見た答え」を持ち帰ります。
前回2024の会場では、主役は脱炭素で、自動運転はまだ脇役でした。この2年でAIが状況を変えています。ドライバー不足という商用車固有の追い風の中、高速道路の長距離輸送や物流拠点の無人化がどこまで「事業」に近づいたか——序列の変化こそ、定点観測の見どころです。
前回は、水素燃料電池トラックが1,000km超の実走行記録を掲げ、充電事業者は欧州全域のトラック充電網の拡大計画を、バッテリー大手は大型車向けの交換式バッテリーを見せました。バッテリーか水素か、ではなく「どの用途にどのエネルギーか」。その仕分けの進み具合を読みます。
商用車を買う理由は、かっこよさではなくTCO(総保有コスト)。前回はOEM各社が車両とフリート管理サービスをセットで提案し、走行データを外部アプリに開放する動きも現れました。「クルマを売る」から「輸送を売る」への転換が、今回どこまで進むか。
前回の会場でも、中国の大手が巨大なブースを構え、EV・水素をそろえた全方位の展示を見せていました。乗用車EVで存在感を高めた中国勢は、商用車の世界にどこまで進出しているのか。出展の顔ぶれと技術の位置取りを、現地で確かめます。
欧州の都市では、市街地への内燃機関車の乗り入れを規制する動きが進み、ベルリンでは前回時点で700台のEVバスが走っていました。配送車やバスの置き換え需要は規制がつくる——「規制が市場をつくる」欧州の構図が、商用車の世界でどう働いているかを読み解きます。
広大な会場を、解説つきで効率よく。
事前ブリーフィング(オンライン)——出発前に、今回の見どころと注目出展者を整理します。広い会場のどこから歩き、どのブースで足を止めるか。当日の歩き方が変わります。
当日の同行解説——会場をご一緒し、ブースの前で「これは何がすごいのか」「去年から何が変わったのか」「自社に何を意味するのか」をその場で解説します。日英バイリンガル——ブース担当者への英語での質問・深掘りも、言葉の壁なく進められます。
その日のうちの振り返り——見たものを整理し、変化の意味を言葉にしてから一日を終えます。帰国後の社内報告にそのまま使える形で持ち帰っていただきます。
9/18枠について問い合わせる展示会の価値は、現地に行った人だけのものではありません。会場で見てきたことを、国内の報道やネット検索では届かない粒度で、貴社の意思決定の言葉に翻訳して届けます。前回2024の報告では、水素トラックの実走行記録から大型車向けの充電インフラ計画、交換式バッテリー、中国勢の全方位戦略、フリート管理とデータの新しい商売まで——会場の写真と現物の観察で解説しました。2026年秋の開催に向けて、事前のご案内登録を受け付けています。
展示全体を俯瞰した今年のトレンド。エネルギー転換と自動運転はいまどの段階にあり、前回・他の展示会から何が変わったのか——定点観測だから引ける「変化の線」を示します。
自動運転、エネルギー転換、TCOとサービス、中国勢、都市の規制。このページで示した5つの論点それぞれに、会場で見た一次情報で答えます。写真と現物の観察に基づく、その場にいた人間の報告です。
部品・素材・物流・エネルギー——商用車の構造変化は、完成車メーカー以外の産業にこそ波及します。欧州で起きていることが貴社の事業に何を意味するか、質疑を交えて掘り下げます。
CESは2008年から18年、Hannover Messe・IAA Mobility・IAA Transportationなど世界の主要展示会を毎年同じ目で定点観測しています。電子材料メーカーの欧州法人社長として欧州の車載電装事業を開拓した経験を持ち、欧州の自動車産業を「取材する側」と「商売する側」の両方から知っています。
技術の進化が産業と経営に何をもたらすかを、10年にわたるセミナー事業で登壇企業50社以上・のべ1万人超(オンライン含む)に届けてきました。展示を「見た」で終わらせず、「自社にとって何を意味するか」まで持ち帰る——それがツアーとセミナーの共通の設計です。
ツアーのお申込み・空き状況の確認、セミナーの案内希望、企業単独での視察のご相談——いずれもこちらから。2営業日以内に返信します。